株式会社スタンダード(USENグループ)

わたしはよく、新入社員やスタッフに対して「3年で学んで、5年で卒業して欲しい」というメッセージを送っています。

わたしたちの「人を喜ばせる仕事」の背景には様々な知識が必要です。
具体的には、各事業において、さまざまな店舗・企業コンプライアンスなどの店舗運営管理の基本を示しているのです。サービスやマナーはもちろんですが、特にコンプライアンスは最も重要。これらの知識を3年間でしっかりと学び、4年目・5年目ではその知識を生かしたオリジナリティのある、世界で唯一の商品を世の中に送り出していただきたいと考えています。

その後、エンターテイメントという分野で独立するのもいいでしょう。また、当社での5年間を活かし違う分野でキャリアアップするのもいいでしょう。そして、もちろん当社で長く勤めて活躍してもいいでしょう。できるだけ早く成長して欲しいという思いからこのメッセージをみんなに送っているのです。 

社員が持ち歩いているポケットサイズのクレドがあり、8つの「経営理念」、そして「人財発掘8箇条」、「行動指針8箇条」が明記されています。

たとえば経営理念の最初にあるのは「（スタンダードの従業員は）お客様への心のこもったサービスと最高のホスピタリティーを提供して、喜びと感動を提供し続けることが最も大切な使命です」とあります。

人は成長します。常に携帯し、何度も読み返すことで、理念の意味、言葉の意味は深まっていくと思います。

わたしが最も大切に感じているのが、行動指針の「“ありがとう”の気持ちと言葉を大切にします」です。
何かをしてもらったら「ありがとう」と言おうということですが、日々の業務の中でこのひと言があるかないかはとても重要なのです。

これは社員の皆さんが同じ価値理念を持って心に浸透していくものです。スタッフみんなが同じ価値を共有する為に3割、そして7割が自分の主体性を持って対応することを目的としています。これが、我々の教育の根底にあり、それが店をよくし、結果、顧客満足につながっていくのです。