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起業家物語

妥協なき議論をしよう

「何か見つけなきゃ」と参加したカナダ留学。東京大学起業サークルTNKとの出会い。


東京大学法学部入学後、私は「日本を代表する大学では、いったいどのような授業を受けられるのだろう」と期待をして大学に行きました。
ところが授業に出てみると、400人ほどを収容する大教室で教授が一方的に講義をするスタイル。ゼミやディベートのようにお互いディスカッションができる面白い授業を期待していた私は、授業に出る意義を見出せず、結果あまり大学に行くこともなく1年生の秋を迎えました。

このまま大学を卒業するだけでも、「学歴」は手に入れられるかもしれない。しかし、自分の目標のために今出来ることがあるのではないか。それを見つけたい。
そう思った私は、大学1年生の秋に3週間、カナダに留学しました。
留学では自分より学年が上の先輩と話す機会が多く、「好きなことをやれるのは1、2年生の今だから、何でもやったほうがいい」という言葉をもらいました。

それを聞いたとき、大学1年の半分以上を既にだらだらと過ごしてしまっていた私は、とても焦りを覚えました。日本に帰ってからは、バンド活動やボイストレーニング、ギター、ゴルフなど、ジャンルにはこだわらず、とにかく新しいことを始めてみました。
しかし、本当に熱中できることは見つかっていませんでした。

そんなある日、転機が訪れます。
留学から1ヵ月ほど経ったころ、学内情報誌のなかに“東京大学起業サークルTNK”の広告を見つけたのです。

起業家を目指す東大生というのは、私がそれまでの大学生活で感じた「東大生像」とはかけ離れていました。どんな人たちが集まっているのだろうかと興味深く思い、早速TNKを見学しました。
――予想以上に衝撃を受けました。
そこは活発な議論が飛び交い、今まで出会った東大生たちとは違う活気を感じました。
保守的な雰囲気が全くなく、「みんなでいいものを創ろう」というカルチャーにあふれていたのです。

「これは自分が探していたものだ!」
そう感じた私は、TNKに参加することを決めました。

TNK代表として、夢中に過ごした1年間。

TNKに入って3ヵ月。
私がTNKの副代表に就任したころ、TNKは確かに勢いがありましたが、メンバー1人ひとりにやりたいことがある分、団体としてのコミット意識が低く、組織としては未成熟でした。
2006年の4月に私は代表に就任するのですが、そのとき私は代表の任期を1年と決め、「TNKを組織然とした組織にすること」を目標に、活動をスタートさせました。

TNK内には組織の運営面を担う「部」があるのですが、当時は形骸化していてほとんど活動がない状態でした。
私はまず各部の権限を明確に定め、各部長の権限を明確にすることから着手しました。
これによって、各部が自由に動ける組織体制が整備されました。
その結果、目標である「組織然とした体制で、プロセスを重視したプロジェクトの運営」も実現させることができました。


代表の任期を1年と決めたのは、最初に掲げた目標である組織然としての体制が構築できれば、あとはルーチンワークになるだろうと確信していたからです。それに組織には新陳代謝が必要です。自分が長く代表として居ることは、後輩のためにもなりません。

代表としてやるべきことを終え、12月の引退が見えてきた大学2年生の秋、私は次の目標を探し始めました。代表を引退したあと、目的意識がなくなった状態に自分が戻ってしまうことを避けたかったのです。

そして、私は起業をすることを決めました。
といっても、その頃私にとっての起業は「大学時代に自分が最大限経験値を積めるもの」。2年間でキャリアを積み、それをもとに就職しようと考えていました。


次回は、起業とヴォラーレのこれからについてお話します。

プロフィール

ヴォラーレ株式会社
代表取締役 高橋 飛翔(たかはし ひしょう) 1985年12月14日生まれ

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