通信業界を牽引するのは個人向けブロードバンド通信、企業向けデータ通信、第三世代携帯電話の3つと言われており、こうしたIT技術の進歩は他業界にも大きな影響を与えています。
インターネット利用人口が年々増加する中、ブロードバンドの普及が急速に進み、通信回線も電話線を利用したADSLから、より大容量の情報が送信できる光ファイバーへと移行しつつあります。
また、光ファイバーを利用したIP電話が需要を伸ばし、2005年にはついに利用者数が1,000万件を突破。交換機を必要とする一般回線に攻勢をかけています。
テレビ視聴ができるワンセグ放送の開始など、次々に新サービスを提供する携帯電話市場は、契約件数9,000万件超に拡大し、頭打ち感が漂う中、企業は激しい料金競争を展開。
今後は新たに3社が携帯電話市場へ参入し、2006年11月には、電話番号を変えずに携帯電話会社を変更できるMNP(Mobile Number Portability)が導入予定と、競争は加速する一方です。
ユーザーを確保するためには、単なる料金競争に留まらず、さらなるサービスの向上がカギとなってきます。